三ヶ所地区「鳥の巣棚田」は、環境省の日本棚田百選に選ばれながらも、7年前に地権者が耕作放棄して相当年数を経過し荒れるままの状況だった。
荒れ果てた姿を見るに忍びない、なんとかせねばと当時73歳だった宮本紀昭さんが地元の仲間を6人集め、認定NPO法人五ヶ瀬自然学校と協力して大手術。7枚の畑として蘇生した。
今年度から五ヶ瀬自然農園が新たに栽培を担うことになり、7枚のうち1枚をトウモロコシ、残りのほとんどをサツマイモの栽培に振り分けており、今回はトウモロコシの移植作業をおこなった。
サツマイモの品種、紅はるかの収穫を、ボランティアの方々の協力のもと2日にわたって行った。
初日はトラクターで掘り起こした芋を、形状や大きさで選別し出荷する作業を朝8時からおこなった。周囲には霜が降りているような中だったが太陽が山ぎわからあらわれると急に気温が増し、慌てて着ているものを脱いでの作業となった。
選別・出荷できなかった畑の芋は、霜にやられるといけないので1ヶ所に積み上げ、ブルーシートを被せて翌日に備えて終了。帰る頃にはとっぷりと日が暮れ、秋から冬に向かっていることを実感。
2日も朝8時スタート。前日に集積した3ヶ所の芋の山に被せたブルーシートを外し、同様に形状や大きさで選別し出荷する作業をおこなった。幸いに、集積作業を行ったおかげで作業は捗り、予定より1日早く終えることができた。