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農家のお手伝い 椎葉村「向山集落」焼畑雑穀

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椎葉伝統の焼き畑農法によって収穫されたヒエを脱穀するワークショップ。

最初に、作業の手順の説明。数種類の伝統器具と主に火、そして人力を使ってのアナログな作業。ヒエを大きな小槌で叩いて実を分離させるひえこうかしが最初、次に石臼を使ってさらなる殻剝ぎ、大きなカマドで炒りながら水分を蒸発、最後に足踏みシーソー器具を用いて糠を飛ばす作業。ヒエは殻が3層ある。このローテーション4パターンを約1週間かけて、本来は黙々と続ける。

イベントでは、その触りを参加者に体験してもらうものでもある。これら手順や加減には、椎葉の住人に脈々と受け継がれた人智と体験DNAが結集されているかのようで、作業場の焼畑蕎麦苦楽部に残されており、民俗資料館としての価値も高い。また、雪と寒さで閉ざされる山間部での大切な交流の機会でもあるとのこと。

「昔は冬の寒い時期に子供も含む一家総出で行なっていたもの」

合間合間に供されるお茶とお茶菓子、そしてお昼ご飯、ほとんどすべてが地元で採取された穀物や野菜で作られており、どんなきれっぱも無駄なく使われるのもまた先人の知恵。猪肉の入ったおじやが殊の外絶品だった。取材に訪れた新聞社の記者も、仕事を忘れてお代わりまでしていたほどだった。

日が暮れるのが他所より早い向山地区。午後4時半にイベントは終了。

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