2022秋づく!フットパス高千穂・岩戸コース報告

投稿日:2022年11月8日 更新日:

高千穂・岩戸コース

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世界農業遺産(GHIAS)5町村の中心でもあり日本屈指の観光地のひとつである高千穂町の岩戸地区でした。
高千穂町岩戸地区は、天照大神が御隠れになった洞窟がある天岩戸神社という日本神話と重要なつながりがある聖地として、高千穂峡に次ぐ観光地。そして、今の行政区割になる前は、隣町の日之影町深角地区とのつながりが非常に強かったエリアでもあります。そして、中心街から離れているにもかかわらず、訪ずれる観光客は多いエリアでもあります。
しかしながら、周辺は観光とは無縁の田園が広がっている場所。そんな田園のあちこちに、神々とともに暮らす人びとの織り成しているのも大きな特徴です。
11月ともなれば若干の肌寒さと、紅葉がそろそろ見頃を迎えつつある岩戸地区。案内人は、高千穂町の観光ガイドとして知られる高藤文明さん。高藤さんは古事記や日本書記ゆかりの知識が豊富であるが、加えてご自身の思い出話なども含めて、このコースならではの話をお願いしました。
天岩戸神社の駐車場に車を停め、集合。すでに参拝者や観光客の姿も多くみられる中、邪魔にならぬ場所で自己紹介と準備体操をし、高藤さんからまずは岩戸地区の神話伝承にまつわる説明を受け、出発。コース前半は、天岩戸神社から天安河原に通じるスピリチュアルかつツーリスティックな小径。
天岩戸神社についてだが、橋を挟んで西宮と東宮に分かれる独特な造り。皆が礼拝する西宮には天照大御神が鎮座する神殿はなく、神殿は東宮にあること、参道と思われているのが実は街道であることなど、ほとんどの参加者は初めて聞く話に、早くも興味を深くしていました。
街道を抜け天安河原への遊歩道を歩く。ここは最近パワースポットとして人気が急上昇しています。多くの観光客とすれ違う中で、先の台風14号による被害状況が示された看板の前で、当日や直後の様子や被害の様子などを話してもらいました。
かつて天照大神が隠れ世の中が真っ暗になり、困った八百万の神々が話し合ったとされる洞窟、仰慕窟(ぎょうぼがいわや)の鳥居の上部が破壊するほどの濁流の痕跡が痛々しかった。しかし、江戸時代に当時の石工たちが湯治目的で始めて、今では観光的な願かけの様な行為に変貌した石積みが多くみられるなど、平和な風景に徐々に戻っていることが知れて、一同安堵していた。
再開発が終わり、新しい観光地として整備の進む門前町をすぎ、橋を渡って東宮へ。一般客の姿は西宮ほどなかった上に、現在は橋の改築中でした。
神殿に参拝の時間がなく、途中から田舎道へ。かつて西南の役で西郷隆盛が敗走してきた旧岩戸街道を東に向かうと、掛け干しされた棚田や、日向ぼっこする高千穂牛の姿が。畑に鍬入れしている地元の方々と会釈しながら進みます。
この辺りから、やっと日差しに熱を感じるようになってきました。畑で作業している地元の人たちから、
「どこから来なさったね〜」
「***です、フットパスで歩かせていただいてます」
そんなやり取りを楽しみながらゆっくり田舎道を進んだ先に、八大龍王神社が立っていました。
八大龍王神社、実は勝負の神様として人気のあるパワースポット、巨大なケヤキの樹木と、こじんまりした境内の対比が面白い神社を参拝。
この神社の設立起源は確かじゃないそうであるが、大きな鳥居や灯籠、元巨人軍の川上哲治や藤田元司など、勝負の神様にふさわしい名前が寄贈した灯籠に書かれていました。また、水神様としても愛されている神社であり、駐車場の脇に小さな湧水の場があります。
棚田の広がるエリアを周回するカタチで出発地点に戻り、ここから食事の場所『結いカフェ』まで車で移動となりました。
棚田の一角に、西洋風でありながら風景とマッチしたような一戸建て。『結いカフェ』は観光ガイドブックにも紹介されるような、自家栽培の自然食材を使ったランチが大評判のレストラン。ガーデニングも素晴らしかったのは言うまでもありません。
オーナーからの食事内容の説明の後に、唱和して会食と交流会ののち、テラスで集合写真を撮影し解散となりました。

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