春めく!五ヶ村フットパス2023春報告

投稿日:2023年4月8日 更新日:


五ヶ村は5つの集落から成立しており、仲が良く、過疎対策にもいち早く総出で取り組んだ集合体の集落。古民家を移築して作り上げた「神楽の館」や隣町から解体して移築した石蔵などがあって、村起こしの継続的な試みで国から表彰もされている集落です。
案内人の高藤文明さんは、五ヶ村出身で、今も住んでいます。高千穂町のガイドとして活動をしており、神話に博識で、信頼も高いと評判です。
当日は風が強く肌寒いくらいであったが、日差しの鮮やかさと相まって風景を引き立てるという、まさにフットパス日和でした。
神楽の館の隣に日之影町から移築された石蔵である千人の蔵。もともと集落事情で石蔵を持つことに強い憧れがあったそうで、皆が1万円ずつ出し合って千人の寄付を集めて石蔵を作ろうという行動からこの名前が付けられた。そうした地域活動を持つゆえ、フットパスへの理解が早かったのです。
坂を登り、最初の絶景地、そして集落の魂の拠り所である歳神社へ。さらにすり鉢状な地形に平坦に右カーブを描く町道へ。この町道から見渡す棚田と山々が織りなす風景は絶景と言ってよいでしょう。
沿道に咲く桃や二輪草などの花を足を止め、各自のスマホに収めながら歩き進む。できるだけ集落の風景的な魅力を味わうよう設定されたコースを、気持ち良くそれぞれのテンポで歩きながらも大きく乱れることなかったのは、タイミングを計って解説してくれた高藤さんの配慮にもよるところが大きかったです。フットパスは、歩くことが趣旨ではなく、歩きながら田舎を楽しむことゆえ、時間をゆっくりかけてこの観光とは無縁の田舎を皆が堪能しました。
約2時間のフットパスを済ませて、スタート地点の神楽の館に到着。昼食会場の駐車スペースの関係上、全員の車が置けそうにないため、車を近所の駐車場に数台置いて分乗し、昼食会場の『結いカフェ』に。
棚田の一角に、西洋風でありながら風景とマッチしたような一戸建て。『結いカフェ』は観光ガイドブックにも紹介されるような、自家栽培の自然食材を使ったランチが大評判のレストラン。ガーデニングとベランダから望む棚田の広がる風景も素晴らしかったのでした。

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