支援を待たずに行動した
消防団とそのOBがいたこと
Case1. 益城町 東無田
消防団と消防団OB

支援を待たずに行動した消防団とそのOBがいたこと
case1. 益城町 東無田
消防団と消防団OB

甚大な被害にあった益城町
被災の規模が大きすぎて
中心部から離れた集落には支援が行き届きませんでした
東無田地区もそのひとつでした
200人の集落の多くの家が全壊、または半壊
無傷の家は数えられるほどでした

そこには支援を待たずに行動した消防団とそのOBがいました
安否確認、下敷きになった人の救出、避難場所の確保、そこへ住民をピストンで送ること
残ることを選択した人たちへの水、食べ物の配達。空き巣対策としての巡回パトロール・・・
配給先から持ってくる食料(白飯と味噌汁)は、道が寸断されて回り道をして往復2時間
配膳、水のないなかでの片づけも含めれば3時間半
集落の人の協力も得ながら、朝晩、1ヶ月近く続けました

同時に雨風をしのぐためテントの支援を求め、少しずつ集まるテントを張ることもはじめました
家だけでなく、車庫も倒壊し車中泊もできない多くの人たちのため
とにかく、必要な人に、できるだけ早く、ひとつでも多く
そこで、消防団、そのOB、住民、6人ひとチーム2班で手分けしテントをたてました
それでも、整地して土台をつくることもあり、ひとつを張り終えるまで2時間はかかりました
その数、70張り
家族も仕事も後回しにして

震災後2ヶ月。混乱は収まりました
ただ、まだ水、ガスのインフラが戻っていません
仮設の数も足りません
また、抽選で入れることになっても場所が遠く、田畑に通う足がないため行かない人もいます
テントは暑さも厳しく、これからの雨風、特に台風には耐えられません
そして劣化します

また、瓦礫となった家や納屋、片付けもできていません
満足に食事が作れない、安眠できる場所がない。仕事ができる環境が、まだありません

支援をお願いします
益城町はまだまだボランティアが足りません
熊本復興 人間力募集プロジェクト