復興に向けて
一致団結した商店街のこと
Case8. 阿蘇市 一の宮
阿蘇一の宮門前町商店街

復興に向けて一致団結した商店街のこと
Case8. 阿蘇市 一の宮
阿蘇一の宮門前町商店街

遠くは岐阜や東京にも所在し、全国に約450もの社がある阿蘇神社
その総本山である阿蘇神社には
全国にも珍しい仏閣様式で建てられた楼門が、
重要文化財に指定されています
阿蘇一の宮門前町商店街は、楼門の真横にあり「横参道商店街」としても親しまれています
団結は固く、数々の存亡危機にも、多くのアイディアとパワーで乗り越えてきました

14日と16日、2度にわたる激震
電気は止まりましたが、商店街の倒壊家屋は数軒、しかもどれも空き家でした
幸いにも犠牲者がひとりも出ませんでした
商工会会長をはじめ商店街の若手が中心となり14日の前震直後から迅速に動き出しました
女性・子ども・年寄りを集めて車に乗せ一時避難させ、
16日本震直後の早朝からは支援物資が届くのを待たず備蓄食料を集め炊き出しをはじめました

被害を知り、支援物資が全国から続々と届くようになりました
東京から4トントラックに支援物資を積み、駆けつけてくれた人もいました
しかし、被災者の手に渡らなければ何の役にも立ちません
「悩まず配ろう」「配る姿だけでも写真に撮ろう」「写真に撮ったら、発信していこう」
支援物資が体育館に放置されたままの所があるのを目の当たりにした、阿蘇一の宮門前町商店街の行動でした

商店街入口付近にある珈琲店の前に皆で集り「今日は何しようか」と相談するのが、日課となりました
本震から6日後に電気が復旧、26日には商店街としての営業が再開しました
阿蘇一の宮門前町商店街あげての復旧活動は、非日常の中の活動でした
日常を徐々に取り戻すにつれ、仕入れ、人件費と現実に向き合わざるをえなくなりました
 
商店街の生命線は、観光収入
テレビで大々的に報道された阿蘇神社の崩壊、そして国道57号線の不通は観光客を遠ざけます
「阿蘇神社が身代わりになってくれたんだという思いは、皆にあります。これからは皆で恩返し。
そのためにも、我々が元気であり続けることが、一番大事」

阿蘇神社の再建を加速していくような活動、流鏑馬や御田祭など
連綿と続く行事の数々を、情報発信し続けていくこと

楼門の再建だけで、10億はかかると言われています
「バルセロナのサグラダファミリアは、建造中を公開しながら資金を集めている。
阿蘇神社の再建でも、そういうことができないか」

商店街では日々、いろんなアイディアを出し合っています

今の阿蘇一の宮門前町商店街に必要なのは、一人でも多くの観光客に来てもらうこと、復興に向けて行動している様子を発信してくれること、食べて、買って、お金を落としてもらうこと

支援をお願いします
阿蘇一の宮門前町商店街は、まだまだ観光客が足りません
熊本復興 人間力募集プロジェクト

阿蘇神社 復旧のための奉賛(募金)にご協力ください
http://asojinja.or.jp/