世界農業遺産(以下GIAHS)「高千穂郷・椎葉山域」を巡る春のフットパスイベントが、椎葉村十根川を皮切りに3月24日に始まりました。
言い伝えによると十根川集落は1204年、平家の落人たちが壇ノ浦から逃げ延びて隠住し建立した十根川神社と、現在は11世帯からなる独特な民家と石垣が織りなす佇まいが見事な集落景観で成り立っています。
主要幹線である国道から山に分け入ったところに忽然とあらわれる集落の屋根は石州瓦で統一されており、日本の美を余すところなく伝えています。
この日、フットパスコースとしてはお披露目の日でもあり、地元の人でも普段はなかなか足を運ばないような生活道を歩き、ポカポカ日差しのもとで弁当や猪汁に舌鼓を打ち、住人たちと笑顔の交流を深めました。
特に、建築や景観計画などに興味を持つ向き、そしてインバウンド向きには、強くアピールできるコースであることは間違いないでしょう。
なお、次のフットパスは3月31日五ヶ瀬町の桑野内、4月1日は同じく五ヶ瀬町の宮野原です。
どのコースも小学生1,500円、中学生以上2,500円。写真にあるような地元食材を贅沢に使ったお弁当付です。
フットパスイベントは4月22日まで、計8回催されます。ぜひ一緒に歩いてみませんか?