2022秋づく!フットパス日之影・深角コース報告

投稿日:2022年11月17日 更新日:

日之影・深角(ふかすみ)コース

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縄文時代や室町時代などの歴史的痕跡などが散在される日之影町の深角地区。
案内人は、深角地区で生まれ育った生粋の深角人である甲斐安忠さん。森林セラピストの資格を持ち、植物と森が健康に及ぼす役割について詳しい方です。
集合場所は団七の館。日之影町は遠く東北の地の団七踊りが伝統芸能として受け継がれている、興味深い地でもあります。
参加者は、前日の土生フットパスと連日参加の人を含む14名。
前日開催の土生フットパスを解散したあたりから降り始めた雨が集合時刻の近くまで止まず、カッパや傘を準備してきた参加者がいたものの、9時前にはピタリと止み青空が徐々に広がっていきました。そして、雲が山肌にムース状に絡まるような絶景が見られ、出発前から自然の姿に感動するというフットパスとなりました。
最初に、柚子の収穫作業という嬉しいアトラクションを、甲斐さんが用意くださいました。棚田の間の道を縫うように登り、甲斐さん所有の柚子園へ。鮮やかで真っ黄色な柚子がたくさんなっていたのですが、これでも裏年とのこと。来年は唸るくらい実が付きますよというお話のもと、長腕ハサミを使って収穫作業に。柚子にはトゲがあるので慎重に収穫を楽しんだのでした。
そして、気温がぐんぐん上昇していき、午前10時にして早くも汗が額に滲む参加者も。着ていたジャンパーを腰に巻いてのフットパスは11月中旬とは思えないほど。
深角集落は棚田群が見事な景観をなすことでも知られており、タイミングによっては稲刈り後の掛け干し光景が見られるはず。掛け干しはすでに外されていたのが惜しまれました。代わりに、あちこちの畑に栽培された菊の花の収穫模様があり、秋の風物詩として彩りを添えていました。
コースのあちこちに点在する遺跡の数々を説明いただきながら、棚田の間の坂道を上り下りし、宝篋印塔から棚田の間をジグザグに下りながら、深角神社に参拝。途中でダンゴムシを観察している地元の親子らと言葉を交わし、交流を楽しんだりしながらの歩みでした。
お昼に近づくにつれて、ふたたび徐々に雲が広がっていき、少し立ち寄る場所をカットしてから集合場所に戻り、車に分乗して昼食会場である『左近』に移動。地元料理と創作料理がミックスされたようなお昼をいただきながら、それぞれの印象を振り返り、案内人の甲斐さんに感謝しつつ、無事に解散の運びとなりました。

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