春めく!笠部フットパス2023春報告

投稿日:2023年3月26日 更新日:


笠部フットパスは、今のような車社会になる前は重要な交易の中継地としての役割を担っただろう笠部集落を中心に、他のフットパスコースと比べて山間の細道〜かつての交易路を歩く距離が長いのが特徴。軽いトレッキングの意味合いもあり興味深い設定となっています。
案内人は栃木から移住してきてDIYで家を建てた、五ヶ瀬自然学校の理事長でもある杉田英治氏。
この日は雨が降っており、気温も低めだったが、フットパスには支障がなかったのが幸いでした。
祇園山から天然水が間断なく湧き出るため作られた体験施設『水の駅』を出発。しばらくはかつての幹線道だった県道を、合併前の三ヶ所地区方面に。途中で山道に入り、しばらくは杉木立ちの間を進みます。地面が濡れておりちょっと難儀な場所もあったものの、クロモジがいたるところに茂る風景は非常に幻想的。参加者たちは倒木の下をくぐったり、難儀なところではお互いに助け合いながら車道に。
杉木立ちの坂道を下った先には、笠部集落のシンボルともいうべき大きな檜が、まるで天に向かって手のひらを広げるような姿で鎮座。その威容はまさに『神の手』。
神の手檜を背に、かつての交易道でもあった細道を進み、やがて田んぼの畦道に。トレッキングな性格の道から一気に今の集落生活を垣間見るような山間部の田園風景になっていきました。
ゴール手前で、笠部に代々住み続けており、集落活性化に努め続けてきた奥村さんから成り立ちや集落の話を聞きました。奥村さんの話がまた面白く、参加者は食い入るように聞き入っていました。
コースの途中途中で咲いていた枝垂桜や山桜も、雨の雫が滴り雨模様ならではの美しさを見せてくれていたのも忘れられません。
お昼は車で移動し、今では全国屈指の酷道とも揶揄される国道265号沿いにあるログハウス・バー&レストラン『エル・カンポ』にて、珍しい鹿肉を使ったジビエハンバーグをいただきました。 雨の影響もあってかなりハードなコースではありましたが、参加者たちからは好評。晴れた時にはどんな違った表情を見せるのだろうか、食事中にはそういう話でも盛り上がったのでした。

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