☆概要

 この会では、熊本豪雨災害の際、坂本地区で外部(県外)からの支援団体受け入れを行った溝口氏の話から、コロナ禍での災害支援と復興のための備えについて学びました。
まず、コロナ禍での災害支援について、溝口氏が居住する坂本地区では、コロナの影響で親戚や縁者、友人など身内の支援や、遠方ボランティアの受け入れ制限があるなか、数か月や1年以上滞在し、地域に寄り添いながら作業をしてもらう「長期滞在型のボランティア」を受け入れたと述べました。外部(県外)団体の受け入れの際、行政や社協が受け入れている県内ボランティアとの接触を避けるため、トイレの使用や宿泊施設は別にするということを徹底するなど、コロナ禍であることを考慮しながら受け入れています。
また、現在もなお復興支援を続けている溝口氏は復興のための備えとして、「空き家対策は防災に直結できる」と述べています。その理由として、空き家を活用して移住者や関係人口を増やすことで、顔が見える関係でのボランティア流入が増やせることや、解体家屋から集めた資材は復興のためのツールとして再活用できることが挙げられました。
災害が起こってから様々な対策を打つのではなく、予防、防災の視点から地域の課題と向き合うことが求めらるということが分かりました。