ミツバチ

ニホンミツバチの巣箱作りワークショップ

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世界農業遺産(GIAHS)認定域3町2村で養蜂に長年取り組まれてきているベテラン達の経験や知恵を継承する目的も兼ねたプログラム。地元でウトと呼ばれる巣箱を実際に作るDIYワークショップを、大勢の参加者とスタッフを交えて開催しました。
参加者のほとんどは自分でニホンハチミツを集めてみたい気持ちは強いものの、巣箱の作り方や設置方法がわからない初心者であり、中には自己流で作成したもののなかなか蜂が入らないという人もいました。 参加者は、申し込みの段階でLINEを通した情報交換や交流をするという趣旨のもと、初対面にもかかわらず終始和やかに交流ができました。
最初に、高千穂町秋元集落で長年にわたってニホンミツバチとの共生を続けてきた飯干金光さんが、続いて諸塚村における養蜂のベテラン酒井義輝さんの話を聞きました。どんなにベテランでも、ニホンミツバチの生態が解明されていないこともあって、毎年どの巣箱に入るのかは設置してみないとわからないこと、入ったら入ったで、その後にアカバチやダニなどからニホンミツバチを護るためのケアについてなどを、熱心に話していただきました。参加者は、表には出ることのない現場の状況や苦闘話を熱心に聞き入っていました。
話が終わると、用意された材と工具とを手にめいめいの作業スペースに移動し、作業開始。新しく作る人には酒井さんと飯干さんの指導のもと、重要ポイントを教えてもらいながら箱を作り上げていきました。ある程度したら、箱の内側にクマバチ駆除の達人であるヒャンさんが用意してくれた蜜蝋を、ガスバーナーで溶かしこみました。
お昼に五ヶ瀬町の地産地消で作られたお弁当をいただきつつ、振り返りながらの交流も盛り上がりました。
当初の解散予定時刻までには、すべての巣箱の蜜蝋塗りが終了。少々の質疑応をして、やる気に満ちた表情で参加者たちは、その後のLINE交流も楽しみにしつつ、それぞれの地元に戻っていったのでした。

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