椎葉村

【2019年活動報告】椎葉村焼畑雑穀
12/14交流イベント④

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先日12/14に椎葉村「焼畑雑穀」オーナー制度の第4回交流イベントが行われました。
最終回はひえとあわの脱穀です(^^)/

2枚の畑で栽培した収穫量は、ひえが4袋、あわが1袋でした!
自然の状態で置いていたので鹿や猪や鳥が入っていたそうですが、全部は食べられなくて良かったです(^^;

脱穀のスタートはブルーシートの上に広げて木槌で叩いて実を落とします。
叩くと簡単に落ちますが、それでも落ちない分は手で擦り合わせて取りました。
初めから地道な作業です!

穂から落ちた実を集めてはザルで振るってを繰り返します。
ここまでの作業はひえもあわもほとんど同じでした。
実が集まった後、ひえは唐箕でヌカを飛ばします。
電動のものもありますが、今回は人力。
調整にコツがいりますが、昔ながらの作業が体感できました(^^)

その後、ヒエを乾かしてふみ臼で付く作業を繰り返し行います。
昔は、粒の状態にする前に火の上でヒエを乾かす「ひえこうかし」をしていたそうです。
今は窯で炒る方法で水分を飛ばしています。
ひえの香ばしさは炒る作業で生まれてるんですね。

ひえは硬い殻が3重ほど覆ってあるので、食べられる粒になるまで時間と労力がかかります。
脱穀を繰り返すうちに殻が剝がれていくので、最終的には収穫した量の半分以下になりました。
実際に体験するとひえの貴重さを実感します。
写真は灰色っぽいものが脱穀する前、黄色っぽいものが2回ほど脱穀した後の状態です。
これでもまだ3回ほど炒って付いてを繰り返さないと食べられるようにはならないとのことでした。

脱穀作業の合間に頂いた昼食も載せておきます。
いつも素敵なお料理ですが、今回は一段と彩り豊かでとても美味しかったです。
現地のお母さんと地域おこし協力隊の方が作ってくださいました!
写真の他にも、干し柿・干し芋・桃の砂糖漬け・そばのだご汁などがありました(*'ω'*)

今回のイベントでは、主にひえの脱穀を行いました。
ふみ臼は足腰を使う作業なので体力が必要で、炒る時は煙で目が痛くなったりと楽な作業ではありませんでした。
種まきから収穫、脱穀までの過程を体験し、雑穀が食べられるようになるまでの苦労を知る機会になりました。
参加者の方からも「古代から食べられてきた雑穀の大切さを実感した」「昔の人々は手作業でやっていてすごいと思った」という感想がありました。
椎葉村の文化や人と触れ合いながら、伝統を守っている人々や食べ物への感謝の気持ちを感じられる交流イベントでした。

これまで運営や畑の管理に携わって下さった現地の方々、イベントや作業に参加して下さった方々、ありがとうございました。
本オーナー制度は、形態を変えて今後も継続していく予定です。
来年度の詳細が決まりましたら、オーナー制度HPや五ヶ瀬自然学校FBでお知らせいたします。

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